第220章 警察署へ行く必要がある

「北畑さん、あなたが今回の件の直接的な標的のようです。署まで同行願えますか。事情聴取と詳細な調書作成に協力を」

 先頭に立った警官が、北畑修に向かって告げた。

 北畑は小さく頷いた。その表情はすでに平素の冷静さを取り戻しているが、眼鏡の奥に潜む双眸は深く、感情を読み取ることはできない。

 彼は携帯していた拳銃を警察に引き渡す。

「わかっています。協力しましょう」

 その言葉に、一条昴が即座に声を上げた。

「俺も行く!」

 北畑は彼を一瞥し、その瞳に僅かな暖かみを宿して頷いてみせた。

「私も行こう」

 一条星夜の声は低く、拒絶を許さない響きがあった。

 事件は彼の目の前で起...

ログインして続きを読む